ドラゴンボールも面白かった。
ただ、いわゆるジャンプインフレーションの始祖であり、
宇宙一は常に悟空であり続ける設定。
ワンピースも面白かった。
ただ、移動した先により強い力を持つ世界が待っている、
というのは、力の住み分けがあまりにも出来過ぎだと感じた。
ナルトはどうだろうか。
脈々と続く輪廻の世界で、少しずつ力をつけていく主人公。
主人公を軸に見ると、力のインフレーションが起きているようで、
世界観を俯瞰すると、強大な力は常に存在し、そこに歴史があったのだ。
柱間とマダラがかつて誇った力に、ナルトとサスケが届く物語。
ラスボスである敵は、納得できる設定の中で復活の時を待っていた。
それは、力の世代間交代。インフレーションでは無かった。
他のジャンプコミックの文法に則っているようで、
実はその矛盾点を克服している作品、それが、NARUTOなのだと思う。