2016-02-14

「the true cost」を観て考えついたことを脈略無く書く投稿

映画の中のキーワード

システムが悪い論
・米国の教育や交通のシステムは指摘と議論と改善のプロセスを踏んできたが、
 経済のシステムは50年誰の指摘も受けていない。
・カンボジアは国内産業への受注を守るため、労働条件を制限する政策を通さない

経営者が悪い論
・工場を自社所有せず、責任を回避できるようにしている
・生産国での製品コスト以外のコストを無視している

消費者ができること論
・オーガニックコットンを買うことで生産地のコミュニティに貢献できる
・安い服を大量に買うことは裕福ではなくむしろ貧しい


それを聞いて考えたこと

日本が辿ってきた道のりはどうだったのかを軸に考える

 1、戦後、旺盛な内需をさらに煽る政策により産業が拡大
 2、無理な拡大により粗悪な労働条件や環境問題が続出
 3、バブルに繋がる諸政策により企業に資金調達力をつけ、
   労働条件や環境問題を改善できる環境を整備
 4、バブルは崩壊するものの整備されたインフラはそのまま、
   国民は高レベルの生活を享受
 5、インフラの維持にかかるお金が捻出できず、
   民営化、低サービス化。労働は低賃金化、物価下落。
いまだいたいこのへん?
この先はおそらく、
 6、中低所得層のローカル経済への回帰?


では、先進国に搾取されている国家はここからどういう道筋をたどるのか。
いまの途上国が
 1、欧米の工場化により産業が拡大
 2、無理な拡大により粗悪な労働条件や環境問題が続出
しているのなら、
 3、バブルに繋がる諸政策により企業に資金調達力をつけ 
に変わる何かしらの資本流入により経済成長を図るか、


=中国のはなし=
低賃金労働で世界の工場の役割を担ってきた中国は、
バブル経済に突入することで企業と政府に潤沢な資金を供給し、
急速にインフラの整備が行われてきた。
崩壊する前に、企業に対する環境面や労働条件での制限がかけられればよかったが、
そこまで社会全体が豊かになる前に失速しようとしている。
もしくは、中国の政治家は、成長による余力を国民生活の水準向上に当てる気がない。

=グローバル化は、一種のタイムマシン=
情報のグローバル化が進む前は、各国はそれぞれのタイムライン上で成長してきた
グローバル化により、タイムラインの未来側に居る国と、過去側の国の