2018-10-12

キューバ旅行記


事前に
カナダのeTA、キューバ1泊目の宿、キューバ2日目の日本語ウォーキングツアー65USDを予約した。
ツーリストカードはエアカナダ機内で配られることに期待し、2泊目からの宿は現地でなんとかすることにした。

心に決めたこと
モヒート
ダイキリ
地ビール

事前情報と違ったこと
Wi-Fiカードは1時間1CUC
チョコレート博物館がしばらく休んでいる
Jazz cafeつぶれてた
Casa de la musicaセントロ店改装中


JPYからCUCへの両替関係
両替所を使ったのは到着と出発の空港だけで、あとはATMでキャッシングしました。
空港の両替所は手数料5%くらい。

いろんなATMで引き落として手数料は3%
日本に帰ってすぐ振り込んだところ、

530CUC62140
利息117
合計62257円。

VISA RATE112.3円くらいなので、
手数料は利息無しで4.4%
利息を入れると4.6%だった計算だ。

すぐに振り込めるのは、セディナカードJIYUDAのいいところ。
海外ATM手数料も無料なので私は海外に行くときはいつもこのカードでATMキャッシング。

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2018/10現在、6000円分くらいキャッシュバック貰えそうです。


本編

10/5

15:00過ぎに羽田空港国際線ターミナルへ。
持ち込み荷物だけで自動チェックイン機はとてもスムーズ。ラウンジで時間を潰してエアカナダの77712時間。
中井貴一と佐々木蔵之介の映画を2本見たら、利休の茶碗が時空を超えて繋がった。なにやら新しいタイプの感動。エアカナダが意図してこの映画ラインナップにしたとしたら、相当な映画好きが担当してるな。
機内食はとても美味しかった。軽食のカップヌードルも有難かった。TFKもやればできるんじゃないか。

トロントのラウンジはE77ゲートの近くにあった。シャワーはフロントに頼むと使わせてくれる。
のんびりしてからゲートに行くと、まさかのトロントから先がオーバーブックで乗れず。急遽トロント観光に計画変更。全然想定していなかった。

入国手続き待ちの間に、街まで出る手段の調査とホテルの予約を一瞬で済ませる。入国書類は妻が念のため記入してくれていた。やるな妻。
到着ロビーの1つ下のフロアR出口前の券売機でクレジットカードで乗車券を購入。ボタンがたくさんあって難しい。人間工学を皮肉ったような設計だ。
3.25CADでどこまででも乗れるらしい。191番バスへ、券売機で共に悩んだ日本人女性2人組と一緒に。
車窓を眺めていて、ふとカナダにホームステイした中学生の時に嗅いだ香りを思い出した。カナダの空気の香りがそうさせたのか、カナダにいるという認識がそうさせたのか。

バスから地下鉄への乗り継ぎはチケットを見せる必要がなく、地下鉄をもう一つ乗り換えて無事ユニオン駅に到着。
駅を出てすぐコーヒー1.8CADDark Roastが好み。
Strathconaホテルはユニオン駅前中心地でなかなか、綺麗だ。149USD
カウンターのお兄さん達も気さくな良い人だった。

部屋で調べたステーキ屋「CANION CREEK」は予想をはるかに超える美味しさ。
プライムリブの芳醇な香り、脂身にしっかりまぶされた胡椒、甘みと深みのあるソース。いままでで2番目にうまいプライムリブだった。
この美味しいプライムリブが14oz35CADだったのはリーズナブルだと思う。
ステーキとサルサディップとワイン2杯で90CAD
予期せずトロントにいる奇遇は、意識すればとても不思議な感覚だが、特段意識しなければ、かねてから計画していたようにただ夜が過ぎて行くだけだ。

明日はナイアガラの滝でも見に行こうか。カジノバスが便利と聞きつけ計画する。
カジノの中に今日食べたステーキハウスの支店もあるらしい。ハンバーガーも美味いに違いない。
いまからではカジノバスの予約はできないので、始発のバス停まで行こう。ユニオン駅周辺からトラムで15分ほどのところだ。
計画と修正の繰り返しで旅が育って行く。



10/6

6:30起床6:50出発。
小雨の中、トラムに乗る。カード払いができるとの情報があったが決済は非接触カードのみ。日本のカードはだめでした。13.25CAD
窓に当たる雨が本降りになってきて少しテンション下がる。自転車のおじさんが雨を避け乗ってきた。車内には自転車を置くスペースも有り、ユーザーフレンドリーで素晴らしいと思う。

Broadview Ave At Gerrard St Eastで降りてバスを待つ。少し北のほうで待っていたがバスがこないため周囲を歩くと、交差点西に少しだけ進んだところにバスはいた。
IDを提示して車内へ、半分くらいReservedされていた。
秋深まる雨の土曜日早朝、バスはギリギリ満席になることなく、ナイアガラを目指す。

高速に乗ったあたりで車内改札が始まり、パスポートを見せて128CADを支払う。メンバーズカードを作るか尋ねられた。逆に作らなくても往復していいんですか。
五大湖のひとつ、オンタリオ湖はどこまでも広い。
到着したら、カードを持ってない人は最後に降りてカジノのフロントへ。新規カード発行手続きをしてもらって解散。帰りのバスの時刻変更をしたいなら、11時にバスカウンターが開いてからだそうだ。スタッフはすごく愛想がよい。

バスの車窓から見えたAll you can eatのパンケーキ屋で朝食ブッフェをいただく。メープルシロップをたっぷり染み込ませたパンケーキとカリカリのベーコンを一緒に食べるという悪事を働いた。コーヒー別料金で2人で30CAD

歩いて滝の近くまで10分ほど。スカイロンタワーの上半分が雲に隠れるような天気だが滝は壮大だ。
ひとしきり滝をからめた写真を撮り、Journey Behind the fallsぐらい見とこうかと値段も調べずに列に並んだところ、2人で46CAD。なかなかいい値段とるな。
しかし滝つぼ近くからの絶景と、滅多に見られない滝の裏側の轟音は、その価値ありだと思った。
感動の裏側では、ナイアガラを見てしまった以上もうこれからの人生でトロントに用事はないな、などど意地の悪いことを考えている。

見ていて吸い込まれそうな滝つぼには、これまでも多くの挑戦者が吸い込まれていったらしい。樽に入って滝を落ちて生還した女性には、ただただ敬意しか無い。

せっかくなのでカジノの中をうろうろし、オレンジジュースと水を無料でいただき、5CADずつ一瞬でスロットマシンに溶かし、ハンバーガーを食べにいく。
また来たCANION CREEK。ナイアガラ店は木の隙間からすこーしだけ滝が見えていい雰囲気。
肉はすこし焼き過ぎでスモークサーモンはすこし味濃すぎたものの美味しくいただいて2人で58CAD
旅先のランチ、高級になりがち。
とりたてて名物のないリゾートのランチは、フードコートのバーガーキングでも良かったな、というのは結果論。

帰りのバスは半分くらいのお客さんをのせて出発した。スタッフが言った通り13:30に早々と帰ろうという人は少ない。
行きのバスで一緒だったおじいさんが20ドル札を数えている。稼いだのかスッたのか。休日の午前中のカジノを日課にしているのだろうか。パチンコよりは聞こえがお洒落だなどと考える。
チャイナタウンで降りて、ホテルまでお散歩した。
トロントは小さなニューヨークとも言われているらしい。そんな街並みだ。時代となりたちが似ているのだろうか。街の歩みは建物に現れる。
ペットボトルの飲み物は軒並み高い。2.8CAD

ホテルで荷物をピックアップし、駅へ。
ユニオン駅の地下鉄乗り場の券売機は全部壊れている。係員のいる窓口に、お釣りなしでコインを入れたら乗れた。昨日と同じ経路を逆に辿りトロントピアソン空港。
ラウンジでアイスコーヒーを飲み、シャワーを借りて、今日はなんとか飛行機乗れました。

機内で写真編集、iPhoneの写真は本当に、綺麗だ。
映画も食事も無い。スマホやタブレットにエアカナダのアプリを入れると映画が見られるようだ。入れてくればよかった。
時差ぼけかただ眠いのかわからない眠気に身を任せ、2時間のタイムスリップのような睡眠に落ちる。

ずいぶん低い進入経路でハバナに着陸した。
空気は南国の匂いがする。しかし東南アジアとは少し違う。心なしか甘く、ラムが香るような空気だ。
税関の女性の制服がミニスカートで、皆思い思いの網タイツを履いている。これだけ皆セクシーな網タイツをはいていると、普通の肌色のストッキングが逆にセクシーに見える。
到着時も手荷物検査があるが係員は寝ている。

空港外の両替所で、20000円両替して、169.65CUC
手数料5%といったところか。

声をかけてきたタクシーは最初から25CUCを提示してくれた。日本人2人組と相乗りしようと企てたが、4人は乗れないと断られた。
初めて訪れる街をタクシーが走り、GPSの恩恵に預かり宿に到着する。
宿の夫妻に英語は通じないが、心は通じている笑顔に癒される。荷物を置いて、はやる気持ちを鎮めるために15分ほど散策し、暗いながらも治安が悪く無いことを感じる。
ゴキブリの逃走劇にスニーカー一発の終止符をうつ。寝室の天井はとても高い。




10/7

7:30に起床。ウォーキングツアーの集合が9:00なので8:30にはカサを出たいが、宿のお父さんがなかなか現れず少し焦る。朝食はパン、ハム、チーズ、卵、マンゴージュースとグァバジュースは濃厚ですごく美味しい。そしてコーヒーが美味い。深くギュッとしたエスプレッソだ。
少し出遅れた。かき込むように食べて、集合場所を目指す。

足早にたどり着いたParque Centralのロビーは重厚で素敵だ。日本語ガイドをしてくれるナイスガイが登場し、興味深い話をたくさん聞かせてくれながら町中を歩く。
エスプレッソ1CUC アイスコーヒー3.5CUC
葉巻9.8CUC
1CUC
パナマ帽4CUC

彼から聞いた情報によると、ハバナクラブよりサンティアゴデクーバというラムが新しくても美味いらしい。
3年が白い。黒ラベルに赤い文字
オビスポか、サンラファエロ通りにあるかも。
バカンスはカヨ サンタマリアが超絶おすすめ。

1時間のクラシックオープンカードライブもとても気持ちよかった。革命広場や新市街を説明付きで回り、オススメのロブスター屋まで連れて行ってもらって解散した。
とても有意義だった。ありがとう彼。名前は忘れた。

ロブスターの店はLa Moneda Cubana。次から次へとツアー客が来るところを見ると、リベートのあるお店なのだろう。
ロブスターのコースは1人分で十分な量22CUC
ビールとコーラ2.5CUCとサービス料10%で2人で30CUC
ATMを発見、200CUC引き出したら206USDにされた。直接請求のATMは無いものか

ラム博物館 7CUC 7CUC
晩御飯 17CUC、お通しのサルサソースがパクチー満載ですごく美味しい。バナナチップと合うこと合うこと。チキンもジューシーで良い。

劇場やら国会議事堂やらのライトアップを見ながら歩いて21:30P4のバス停はみつけたものの、待てども待てどもこず。22:00まで待ってもこないのでタクシー8
思ったより安かった。クラシックカー窓全開はすごく気持ちいい。ベンチシートとフワフワのサスペンションでなにやら夢見心地で夜のハバナの街明かりが流れる。

Fabrico de Arto Cubanaは若者でごったがえしている。音楽とアートをひとつの建物の中に明るく展示する。日本には無い。日本にも欲しい。キューバの文化レベルの高さを垣間見る。入場料は2CUC 2CUC。施設内の支払いは入場券の裏に記載されていき、帰りにまとめて払う。モヒート4.5 クバータ5.5。ハバナクラブの7年ものはどう飲んでも美味しい。ジュース1 ケーキ1。マンゴージュースは安定感がある。
フラメンコを一緒に見たジェレミーは、こんど1月、東京に来るからぜひ会おうと言っていた。

帰りがけに会った日本人2人とタクシー相乗りでカサに戻る。20CUCを値切って16CUC、深夜料金か。
オーナーは寝ていたようだが、玄関を開けてくれた。


10/8

雨の音が夢の中まで入り込んできた。
カサの前でチャリタクシー5CUCとふっかけられ、値切って3で即決ってことは、もっと安いのか本当は。
ビエハ広場のボデギータツアーに今日の明日で1泊旅行のアレンジは出来ないと断られた。
また、ハリケーン がユカタン半島に差し掛かり、その外縁で今日は雨らしい。

とりあえずエスプレッソを飲もう。
ショーケースに並ぶプリン1.5 を発見し、エスプレッソ1 1との競演に酔いしれる。
雨は弱まってきた。お揃いの黄色いポンチョを着てオビスポを歩く。パン屋でココナッツパイとハムデニッシュを買う。1CUCでお釣りがきた。美味しい。ハム

HISでも1泊のツアーはできないと断られ、havanacanへ。バラデロなら1泊ツアーできるというので、仕方ないからバラデロで妥協しよう。
プラザホテル前からの送迎がついて、2人で212CUC
個人手配ならもう少し安くつくのだろうけれども。
150CUCおろしたら154.5USD

バラデロから戻ってきたときの宿を探す。
ヨハンナの家で日本人と会い、しおまらを見たものの汚かったのでヨハンナに戻って翌々日の宿を契約。
宿とタクシー40CUC
昼食はその日本人の方と3人で。サラダとパエリヤとタコのアヒージョとジュース240.7を割り勘して30.7
モヒートアイスを食べに行ったが品切れ、2.3日で入荷するとのこと。

初日に帽子を買った店で、さらに帽子を4つまとめ買い。ここ2日間で4回くらい前を通って顔を覚えてくれていて、値引きしてくれて4つで15CUC
おまけにマラカスのキーホルダーをもらった。人との触れ合いが思い出せるお土産は、ものが何であれとても幸せなお土産だと思う。

ビール3.5 3.5、お通しのチーズも独特のクセがうまい。
生演奏のリズムに気持ちよくアルコールが回る。嫁もキューバ人に手を引かれて回る。
チップ2CUC
ビエハ広場周辺の店にはすごくお世話になっている。次来るならこの広場の周りに宿を取りたい。

80下ろして82.40USD
チャリタクシーでサンノゼ民芸品店へ3
しかしこれといって買って帰りたいほどのものは無く、トイレも1CUCのチップを要求され高いので我慢。
歩いて中央駅のリノベーションを観察し、クラシックカー写真撮影会をしながら宿に戻る。
今日のウェルカムドリンクはグァバジュースだ。これがうまい。

ひと休みして、今夜はジャズにしようか、サルサにしようかなどと作戦を立て、ダイキリを求め再び街へ
朝会ったHISの女性にツアー取れましたかと話しかけてもらう。優しい。
フロリディータのダイキリは美味いと聞いていたが予想以上に美味い。土地の酒は土地で飲むと美味い。ラム2倍のPAPA HEMINGWAYを飲んだらなんだか老人がカジキに挑む小説が書ける気がする。
生演奏のdespacitoにチップ2CUC
この旅で何をしたか、かつてはその内容にこだわっていたように思う。時間の限り史跡をめぐり、複数の目的地をまとめる作業。しかしその体力を使うことに疲れた今思うのは、自分は2018年のハバナにたしかに数日間存在していたと振り返れること、これが旅の幸せな記憶なのではないかと思う。

100下ろして103.0
ローカルバスに乗ることに成功。海沿いから27番にのり、クネクネとJazz cafeまで。
しかし、Jazz cafeがあるはずのビルは廃墟になっており、その前にいたtaxiドライバーはJazz cafeCloseしたから別の店を紹介するという。
ひとまず向かいのMelia Cohiba でトイレを借りて作戦練り直し。やはりジャズにしようということでホテルのタクシーを呼ぶと、2kmの距離に10CUC。それは無いだろうと値切るも負けてくれず、歩き出したところのボロタクシーに5CUCで乗る。

そうしてたどりついたLa Zorra y el Cuervoの入り口の前には21:50時点ですでに開店待ちの列が。そして店に入ると、22:15には満席になった。
cover charge 10CUCには2ドリンクが含まれている。メニューは口頭で伝えられ、モヒート、キューバリブレ、ダイキリといったところ。レッドブルも冷えている。
相席させてもらったおじさんはかなりのジャズ通のようだ。ナップサックを背負い白のキャップがブラックライトにほんのり光る。テレビに流れるジャズのビデオの登場人物に解説をつけてくれる。今日ステージに立つプレイヤーの兄弟が日本人と結婚したらしい。おじさん何者だ。
モヒートは爽やかで、キューバリブレは味わい深い。

22:30ごろ開演。
フュージョンジャズか。すごく現代的で勢いのある演奏だ。2杯目にダイキリを飲んだが、フロリディータのダイキリはやっぱり特別に美味しかったんだと納得。
同じアーティストが休憩を挟んで2回公演。0時を回ったので外でタクシーをつかまえて帰る。10CUC
宿の夫妻に明日朝8時に出発する旨伝える。お世話になりました。



10/9

石畳の道はスーツケースに優しくない。が、機内持ち込みサイズくらいのトロリーなら普通に歩ける。
いつものパン屋でサンドイッチとシュークリームのようなパンを買う。合わせて2.7CUC
サンドイッチはピザのような味でおいしい。シュークリームは冷たくてクリームがパンパンに詰まっている。
サンティアゴデクーバを探しながら歩くが、9時前では店も空いてなくて空いてても在庫はない。プラザホテルまで移動し、ツアー開始を待つ。
携帯電話会社でWi-Fiカードの交換手続きをしている妻は8:50になっても現れない。焦る。

焦ったのは完全に無駄だった。ツアコンはまさかのロビーで居眠りしていて、9:15、ようやくバスに乗れた。
シートはふかふかでリクライニングがすごい。寒いという事前情報に違わず本当に寒い。上着を持ってきてよかった。車窓を流れるハバナの街並みが心地よく、あとは天気の回復のみを祈る。

バスの行程も半分を過ぎた頃、雲の間に晴れ間が見えてきた。頑張れ、もう少しだ。
ホテルビラコスタに着く頃には、3割程度は青空が見え、陽の光のおかげで海はエメラルドグリーンに輝いている。アーリーチェックインに、10CUCとられたが、荷物を預けプールサイドのバーでビールを頼み、それを片手に海を見ながら乾杯する。リゾートに来た気分が高まる。
海沿いのデッキでカナダ人老夫婦と会話を交わした。6回目の滞在だという、ゴールドメンバーの金の腕輪が輝いている。
昼食に入ったビュッフェレストランは海に面したオープンデッキでとても気持ちいい。

部屋に戻ると、東の空がかなり暗い。近くの海が雨粒で白くなっている。ものの数分で外は大雨になり、遠くの空には積乱雲も見える。
雨が通り過ぎるのを、ラムを片手にビリヤードをしながら待つ。参戦してきた11歳の少年とかなり拮抗した熱戦を繰り広げていたら、外が明るくなってきた。
ビーチは波が高く遊泳禁止といわれ、ビーチサイドでくつろいでいるとダーツ大会が始まった。妻は暴投に次ぐ暴投で盛り上がりを誘い、次なるゲーム、20本ほどの棒を倒して他の棒を動かさずに何本取れるかを競うゲームでも予期せぬミスをして会場を沸かせていた。エンターテイナーの素質がある妻だ。

プールサイドの東屋でうたたねをして、起きてはバーで1杯飲み、また居眠りし、横を見れば傾く日差しに輝くヤシの木とプールサイド。
気づけば18:30、ビーチをすこし散歩して、夕食は同じブッフェレストランで。カナダ人老夫婦とまたお話し、フィアットより日産が好きだと熱く語られる。
数匹の猫が足元で愛想を振りまいている。

部屋ですこし休み、21:30からはプールサイドでシンクロナイズドスイミングのショーを見る。
ビーチチェアでくつろぎながら見るショーは、夢の中のように幻想的で、照明に輝く水しぶきが美しい。
サルサをすこし踊り、寝る。



10/10

朝の太陽の角度が、海をまた違った色に見せている。今日も晴れてくれた。
パンケーキとオムレツ、グァバジュースはすこし薄い。ウラジミルが作ってくれたグァバジュースが懐かしい。
今日も波が高く、マリンアクティビティは出来ないようだ。ハバナクラブとサンティアゴデクーバをそれぞれコーラで割って飲み比べながら、プールで、ビーチで、ゆったりと午前中を過ごす。
12:00にチェックアウトなので11:30ごろ部屋に戻りシャワーを浴びる。バスが迎えに来るのは15:00、それまでブッフェやバーを使っていいそうだ。荷物を預かってもらう。

お腹を空かせるためビリヤードなどして、やはりラムはハバナクラブの7年物がうまいと答えを出し、snackコーナーに向かう。
ここで何気なく頼んだハンバーガーの美味さに驚愕した。とにかく肉がうまい。パンに肉だけを挟みチーズをのせた、ただそれだけの見た目も雑なハンバーガーが、本当に本当においしい。
ブッフェでも昼食をすこしいただき、ここでも老夫婦と会話する。出発時刻に見送りに来てくれるらしい。

お土産コーナーを回り、妻が帽子を買う。8CUC
なんだかWi-Fiにつながらないが、もうどうでもよくなってきた。
本当に見送りにきてくれた老夫婦と、V8エンジンのキャデラックの乗り心地は最高だという話や、出会って3ヶ月で結婚してイタリアからカナダへ船で10日間かけて渡った話などで盛り上がった。
バスは15:30ごろ現れ、休憩を挟んでハバナに向かう。
缶ジュース1CUC、トイレ0.25CUC
南側の座席は傾き始めた太陽が差し込みすこし汗ばむ。

PLAZA HOTEL前に着き、歩いてヨハンナのカサへ。ドミトリーに荷物を入れて、情報ノートで付近の美味しいものを物色。
グァバジュース5CUP、砂糖がすごい。
プリン6CUP、この国はプリンがうまい。
チャーハンには今日もありつけず。幻の味になる。
モヒートアイスも今日もなかったので、ラムレーズンアイス1CUC。これはおいしい!コーンもしっかりと味があっておいしい。

海沿いまで歩いて出て、カバーニャ要塞までタクシー5CUC3まで値切ろうと思ったが、ハバナのタクシードライバーはなかなかまけてくれない。
カバーニャ要塞の入場料は18CUC。観光施設は外人からはけっこう取る。
夜の要塞はライトアップされて、石垣のテクスチャがとても美しい。夜景がきらめく高台で大砲のセレモニーを待つ。観光客が皆スマホをムービーモードで構え、自動的にライトがONになるので各所が眩しい。この光害はメーカーは少し考えるべきではなかろうか。

ズドン!!!と鳴った大砲は、右耳に違和感を覚えさせるほどの轟音だった。この近さで大砲の音を体験したのは初めてだった。
おばさん2人組とタクシーをシェアしてフロリディータへ。またヘミングウェイのダイキリ6CUC2つ頼んだが、一昨日より辛く、一昨日よりラムが効く。一昨日飲んだのは別のメニューだったかもしれない。
もしまた来ることがあったら、他のメニューを確かめてみよう。

Casa de la musicaセントロ店は改装のため休業。つくづく行きたいところが休みだ。ミラマールまで行こうかとも思ったが、眠いしお金無いしやめた。
Wi-Fi公園で少しネットにつないだ。
ホアキナの家についたら、今日はお客さんが少ないからと、部屋を1つ貸し切らせてくれた。ありがとう。
明日のタクシーは3:00らしい。7:45の飛行機に対してそれは早すぎる気もするが、もう変更はきかないそうだ。
旅の疲れも溜まり、3秒で寝られた。



10/11

2:45に起床、おばさんがグァバジュースを入れてくれた。優しさが嬉しい。タクシーは寒い。
あっというまに旧市街を抜けて、片道3車線の道を快調に飛ばす。
みんな優しくて、いい国だったなーと思う。
3:30には空港についてしまった。もう2時間寝ていたかった。

4:45にカウンターオープン、スムーズにチェックインできて、出国も保安検査も並ばずにスイスイ。そりゃあ4時間も前に空港についてますもんね。
小さなお土産をいくつか買い、エスプレッソ1CUC2人で飲み、昨日の夜買ったキューバサンドを食べながら搭乗を待つ。
免税店のハバナクラブは、街中と変わらない値段だった。乗り継ぎがあると液体が買えないのが残念だ。

ふと歩いている人が、密封された赤フチの透明ビニールバッグにお酒を入れて歩いているのが目にとまる。
そういえば、あれに入れれば乗り継ぎでも液体を機内持ち込みできたのだった。そこでラムを買おうと試みるも、カードが使えず、急遽両替。90CUCぶんのラム酒を買った。
70CAD 52CUC
4000JPY 34CUC 
手数料は3%程度だった。そんなに悪く無いか。

ここからはすんなり東京まで帰ることができた。
途中のトロントでは、またラウンジのシャワーにお世話になった。パスタもうまかった。
トロントのゲートにいた日本人スタッフの方に、座席を通路側にしてもらったおかげで、13時間のフライトもストレスが少なく乗り越えることができた。しかし長かった。つぎはビジネスクラスで行ってみたいものだ。


10/12

ひさしぶりの家の風呂は、沁みる。
妻に、出汁と塩だけの素麺を作ってもらった。沁みる。