父と議論した中で、自分にも気づきがあったのでメモ
ベーシックインカムを考えると最初に出てくるのが、「タダ乗りの人が増えても成り立つのか」。
AIやロボットの進化で、今後は何かを作るのに人の手が不要になっていく。そのAIやロボットを管理する人間には、それ相応の給与が支払われるだろう。それ以外の人は?
たとえば何かを作るのに人間の労働が必要な社会では、働いた人が給料をもらって商品を買うことで経済が回る。
作る ← 企業が儲かる
↓ ↑
給料もらう → 買う
いまの社会は端的に言えばこんな感じだろうと思う。
では、何かを作るのに、人間の労力がほとんどいらないAI社会では?
労力がいらない→働き口がない→賃金をもらえない→商品が買えない
これでは企業も儲からない。作る意味がない。
じゃあベーシックインカムを間に入れるとどうなるか。
ベーシックインカムで商品を買う
↓
↓ ←← そんな人達も商品は買う
↓ ↑
企業が儲かる → 働いている一部の人には給料払う
↓ ↓
税金収める 税金収める
↓ ↓
ベーシックインカムを配る
このサイクルでうまいこと閉じれば、なんだか経済は回りそうな気がする。
ここに、国による物価の差だとか実態のない投機とか資産の滞留だとか、
いちばんやなのがサイクルの外の国に税金が流れてっちゃうだとか、
そういう現実的なアンバランスが入ってくる。
AmazonやAppleを始めとするグローバル企業は税金をいかに節約するかの方策に忙しそうだ。実際にお金を払っている人が所属する国に、その経済活動に応じた税収が無い。今でも問題だが、ベーシックインカムの世界ではそれはシステムの破綻を意味する。
どうやって、このメリットと世界的豊かさを、人類皆で共有すればいいのか。
課題は深まると感じた。
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