2026-08-29

「明日は周年なので明後日は店休です」に見るSNSプロモーションの気持ち悪さ

 「店休」と「周年」を使う店が、なんとなく嫌いだ。

「明日は店休です」

「来月の店休日はこちら」
「今月は周年です!」
「周年イベントやります!みんな来てね!」

このへんの言葉をSNSで使っている店を見ると、少し行きたくなくなる。

別に、休むなとも、開店記念日を祝うなとも思わない。

嫌なのは、数字のない「周年」そのものより、「周年」という言葉に漂うノリなのかもしれない。

「周年です!みんなおいで!YEAH!ありがとう!」

みたいなやつだ。

そもそも店の開店記念日は、店側のお祝いである。

それを客に向かってアピールするなら、もう少し謙虚に「おかげさまで5周年を迎えました」くらいに書くのが日本人だろう、と思ってしまう。

ところが「周年」は、そのへんを全部すっ飛ばす。

何年続いたという報告でもなく、お客さんへの感謝でもなく、「今年も俺たちの誕生日が来たぜ」みたいなイベント名になっている。

「店休」も似た匂いがする。

スタッフ同士で「明日店休ね」と言うなら分かる。店のカレンダーに「12日 店休」と書くのも分かる。

でも客に向かって、

「明日は店休となります」

と言われると、なぜか引っかかる。

「お休みをいただきます」でいいじゃないか。


そして不思議なことに、「店休」と「周年」は同じSNSに生息していることが多い。

バー、美容室、小さな飲食店、アパレル。

「今月の店休はこちら!」
の少し後に、
「いよいよ周年!みんな遊びに来てね!」

が来る。

もちろん、「店休」「周年」を使ういい店はいくらでもある。単なる言葉の好みだ。


ただ私の中では、「店休」と言いながら、自分の店の誕生日を「周年」と呼んで自ら盛大に告知する文化が、ひとまとまりになっている。

店が嫌いというより、あの軽薄な、文化の喪失感が嫌いなのだ。たぶん。


「おかげさまで5周年を迎えました」。

それでいいじゃないか。

0 件のコメント: