2014-07-01

南米⑤ ラパス〜ウユニ

11/25ー2

Todo tourismo社の百歩進んだサービス

今までの登場人物:イワン、アレハンドロ、ラパスのエージェント

6時から7時にくると言ったラパスのエージェントが7時を回ってもこない。イワンに電話してアレハンドロの番号を聞き、アレハンドロに電話して状況を聞く。あと20分でつくから。そう言われ、国際電話代15ボリを払い、さらに20分待つことに。そして25分経過。もう7時半だ。そろそろ別のバスに乗るにしてもタイムリミットだろう。もう一度2ボリかけて電話した先は、まさかの留守番電話。耐えかねてエルソラリオを出て、Todo tourismo社を目指す。昼に一度訪れておいてよかった。道中、クロックスもどきも入手。25ボリ。9時発のバスだ。まだまにあうだろう。アレハンドロに払った32ドルは戻ってこないが、授業料だと考えよう。

そして到着したtodo tourismo社のカウンターでさらに問題が発生する。居合わせたエージェント2人はスペイン語しか話せず、なんとか状況を聞こうにもなかなか難しい。今日ウユニに行きたいんだ。なんとかなるか?という気持を伝えようと精一杯頑張った。しかし、エージェントの背の高い方(ルイージ)は今日はダメと言っているようだ。満員ではないが、ごにょごにょ、と言っている。9時発ではなかったのか。まだ1時間はあるぞ。背の低い方(マリオ)は、いけるからパスポートごにょごにょ。と言っている。なんとかなるならぜひよろしくたのむ!という顔をしたが、ルイージは、いや無理だ的なアクションを見せる。マリオがルイージにごにょごにょすればごにょごにょで行けるだろ!と言う。ルイージが電話をかけはじめる。マリオが予約システムを立ち上げる。ルイージが電話を私に渡す。電話の相手(キノピオ)はすぐタクシーに乗れと英語でまくしたてる。タクシー!?なぜ!?バスは何処に!?電話しながらマリオにパスポートを渡す。キノピオはおそらくタクシーで向かうべき場所を言っているが、まったく何処だかわからない。ルイージが料金を請求する。ドルで支払う。何一つ理解できないままルイージに携帯電話を戻す。すぐ行くから的なことをキノピオに伝えているようだ。マリオはチケットの発行が終わったようだ。走れ!的な顔をしたので、マリオと一緒にオフィスを出る。かなり無茶をしてくれている様子がひしひしと伝わってくる。なんとか今日の便に乗れるようだ。すでにサービスとして18歩ぐらい進んでいる。

そしてタクシーを拾う道へと走るわけだが、ここは標高3600m。これはヘビーな高所トレーニングだ。という気持ちが顔に出たのか、マリオがスーツケースを抱えてくれた。これは1歩進んだサービスだ。マリオがタクシーを捕まえ、30ボリビアーノだけどいいか?的な指信号を送ってきたので了解の意思を伝えると、なんと、マリオも一緒にタクシーに乗ってくれるではないか!なんということだ!また27歩は進んだぞ!タクシーは高速道路を飛ばす。状況が見えてきたぞ。。。バスは9時発の予定だったが、なんらかの事情で早発したのだろう。そしてマリオとルイージは出発したバスを待たせ、タクシーで追いついて私を飛び乗らせてくれようというのだ。

。。。

とんでもないサービスだ!むしろ、すでに乗っているお客様に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。一気に37歩前進した。遠くに見えるラパスの夜景が感謝の涙で滲む寸前、前方に止まっているTodo tourismoのバスがくっきりと目に入った。

運転手、控え運転手、パーサー、スタッフ3名総出という3歩進んだサービスで出迎えていただき、車内へと案内された私は、英語の堪能なパーサーに、遅れてきやがって面倒な奴め、といった感情を微塵も感じさせない穏やかな語調で到着時間の説明を受け、こうしてゆったりと日記をつけている。このパーサーがきっとキノピオだったのだろう。キノピオ、実はマーフィー似のイケメンだったんだな。食事を出す立ち居振る舞いといい、さらに14歩は進んだよ。少し背が低いけれども。

というわけで、Todo tourismo社のおかげで無事ウユニへ向かえていることに感謝しつつ、前の席の西洋人カップルが窓を開けていてウルサい臭いのを我慢しつつ、通路を挟んで隣の50代の男性が、たまたま隣になった若い女の子に旅の写真を見せながらしきりに会話しているのを微笑ましく眺めつつ、iPadを閉じて眠りにつきます。アディオスアミーゴ。

1 件のコメント:

履歴書の書き方 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!